ブドウスカシバ
種レベルの信頼性:★★★★☆
昆虫名
- ブドウスカシバ (Nokona regalis)
英語名
- Grape Clearwing
その他の呼び名
- 葡萄透翅 (Budō Tōshi)
分類名
- チョウ目 (Lepidoptera)
- スカシバガ科 (Sesiidae)
種類(科・目・種・属など)
- Nokona属
- ブドウスカシバ (N. regalis)
大きさ
- 体長 30~35mm
形
- ハチに似た体型で、黒と橙黄色の帯が特徴的。
色
- 黒基調に腹部に橙黄色の帯がある。
動き、羽音の特徴
- 昼飛性で、花に寄り花蜜を吸う。ホバリング能力が高い。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 成虫は5月~6月に見られ、幼虫はブドウなどの新梢や葉柄に食入し、内部を食害する。
生息地域
- 北海道から九州まで広く分布し、朝鮮半島、中国東北部にも分布。
訪花植物
- さまざまな開花植物の花蜜を吸う。
その他の特徴
ブドウスカシバは、特にブドウ園で重要な害虫として知られています。ブドウだけでなく、ヤマブドウやエビズル、ノブドウなどにも寄生し、新梢や葉柄を中心に食害を与えます。これらの植物が園周辺に存在すると、ブドウスカシバの発生が増加する傾向にあります。
幼虫は5月下旬から6月にかけて活動を始め、新梢や葉柄の中心部の髄を食べて成長します。食入した部位は紫赤色になり、膨らみが生じ、虫孔からは虫糞が落ちているのが目覚ましい特徴です。被害を受けた葉は枯れてしまうことがあります。