クロヤマアリ
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- クロヤマアリ (Formica japonica)
英語名
- Japanese Wood Ant
その他の呼び名
- 黒山蟻 (Black Mountain Ant)
分類名
- ハチ目 (Hymenoptera)
- アリ科 (Formicidae)
- ヤマアリ亜科 (Formicinae)
種類(科・目・種・属など)
- クロヤマアリ属 (Formica)
- クロヤマアリ (F. japonica)
大きさ
- 働きアリ 4.5~6mm
- 女王アリ 10~11mm
- オス 5mm
形
- 働きアリは身体が細く、女王アリはより大きく、胴体がくびれている。
色
- 全体的に灰色がかった黒色。
動き、羽音の特徴
- 地上や植物の上を活発に動き回る。飛翔することは稀。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 主に春から秋(3月~11月)。日当たりの良い開けた地面に深さ1メートル程度の巣を作る。
生息地域
- 北海道から九州まで、日本中に広く分布。サハリン、千島、東シベリア、モンゴル、中国、朝鮮半島、台湾などにも見られる。
食べ物
- アリマキの出す甘露、花の蜜、昆虫の死骸など。花びらやツクシの穂を食べる姿も見られる。
その他の特徴
クロヤマアリは、日本を含む広範囲に分布する最も普通のアリの一つです。比較的開けた場所に好んで巣を作り、働きアリは産卵せずに、女王アリと幼虫の世話や巣の防衛、採餌など様々な仕事を担当します。クロヤマアリの巣は比較的身近な場所にもあり、数も多いため、日本では身近なアリの一つとされています。また、同じヤマアリ亜科のサムライアリはクロヤマアリの巣を襲い、働きアリや蛹を奴隷として使うことも知られています。クロヤマアリは、植物の受粉を助けることはありませんが、その生態系での役割は重要です。