クロマルハナバチ
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- クロマルハナバチ (Bombus ignitus)
英語名
- Ignited Bumblebee
分類名
- ハチ目 (Hymenoptera)
- ミツバチ科 (Apidae)
- マルハナバチ亜科 (Apinae)
種類(科・目・種・属など)
- マルハナバチ属 (Bombus)
- クロマルハナバチ (B. ignitus)
大きさ
- ♀(女王バチ・働きバチ): 19~23mm
- ♂(雄バチ): 約20mm
- 働きバチ: 12~19mm
形
- 体はずんぐりとしており、体毛は短く整っている。
色
- 大型で、黒と黄色の体色が特徴。腹部先端は黄色く色付く。
動き、羽音の特徴
- 大きな羽音で飛ぶ。活動的で、低温や低照度下でも活動する。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 4月から10月までの長い期間にわたり活動。巣は土中に作られ、ノネズミなどの穴を利用することもある。
生息地域
- 日本(本州、四国、九州)、中国、朝鮮半島に分布。標高の低い地域や平野部の里山に生息。
訪花植物
- 花筒が短い花を好み、盗蜜行動を取ることもある。花の蜜や花粉を食べる。
その他の特徴
クロマルハナバチは、黒と黄色の鮮やかな体色が特徴のマルハナバチです。比較的大型で、働きバチの体サイズ変異が大きいことも特徴です。温和な性質を持つ一方で、高温には弱く、環境温度の管理が重要です。低温や低照度下でも活動する能力が高く、1匹当たりの訪花数が多いため、農業における花粉媒介昆虫としての利用が期待されています。しかし、外来種のセイヨウオオマルハナバチに代わり、在来種のクロマルハナバチの利用が進んでいますが、地域のマルハナバチの遺伝子プールへの影響も懸念されています。