クロアゲハ

種レベルの信頼性:★★★★★

昆虫名

  • クロアゲハ (Papilio protenor)

英語名

  • Spangle

その他の呼び名

  • プロテノールアゲハ (Protenor Swallowtail)

分類名

  • チョウ目 (Lepidoptera)
  • アゲハチョウ科 (Papilionidae)

種類(科・目・種・属など)

  • アゲハチョウ属 (Papilio)
  • クロアゲハ (P. protenor)

大きさ

  • 約9cm~11cm

  • 典型的なアゲハチョウの形状。翅は細長く、後翅の端には尾状の突起がある。

  • 主に黒い翅に、翅の縁や中央に白や青の斑点。オスは黒基調、メスはやや茶色がかり、後翅に赤色斑が発達する。

動き、羽音の特徴

  • 空中での動きは優雅で速い。羽音は特に目立たない。

活動時間・巣作りなどの特徴

  • 日中活動する昼行性の蝶。年に3~4回の発生があり、春は特にツツジの花、夏はクサギやヤブカラシなどに好んで訪れる。

生息地域

  • 主に東アジア、特に日本、中国、韓国、台湾に分布。日本では本州、四国、九州、南西諸島に生息。

訪花植物

  • 様々な花に訪れるが、特にクサギ、ネムノキ、ユリ類などに好んで吸蜜する。

その他の特徴

クロアゲハは、春から秋にかけて様々な植物の花から蜜を吸うことで知られ、特にクサギの花を好むことが特徴的です。成虫は、飛行中に見られる美しい姿や、花から花へと飛び移る様子が観察できます。また、幼虫はミカン科の植物を食草とし、その特徴的な擬態や威嚇行動も興味深い点の一つです。幼虫が出す臭いは、その食草が持つ強い臭いの成分によって可能になっていると考えられます。生態系の中での役割や、その美しさから、多くの自然愛好家に親しまれています。