ダイミョウキマダラハナバチ
種レベルの信頼性:★★★☆☆
昆虫名
- ダイミョウキマダラハナバチ (Nomada japonica)
英語名
- Japanese Nomad Bee
分類名
- ハチ目 (Hymenoptera)
- コシブトハナバチ科 (Apidae)
- ミツバチ亜科 (Apinae)
種類(科・目・種・属など)
- キマダラハナバチ属 (Nomada)
- ダイミョウキマダラハナバチ (N. japonica)
大きさ
- 約13mm
形
- 典型的なハナバチの形状。体は細長く、腹部には特徴的な黄色の横帯がある。
色
- 全体的に黒褐色で、腹部に黄色の縞模様。肢と触角は赤褐色。
動き、羽音の特徴
- 春に活動が盛んで、花上でよく見られる。飛翔は敏速。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 成虫は4月から6月にかけて見られる。幼虫はヒゲナガバチの巣に寄生し、宿主の集めたエサを盗む労働寄生の生活を送る。
生息地域
- 北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布。
訪花植物
- 成虫は花の蜜を食べる。特に訪れる花は指定されていないが、様々な野花に訪れる。
その他の特徴
ダイミョウキマダラハナバチは、他のハナバチとは異なり、自ら巣を作らず、他のハチの巣に寄生する特徴を持ちます。この種の成虫は、他のハチの巣に自分の卵を産み付け、その幼虫が宿主の幼虫の餌を食べることで成長します。この行動はクレプトパラジティズム(盗蜜寄生)として知られており、生態系内で独特のニッチを占めることにより、多様性の保持に貢献しています。また、寄生対象となるハチの種類によっては、その種の個体数調節に関わっている可能性もあり、生態系のバランス維持に影響を与えることも考えられます。このように、ダイミョウキマダラハナバチは、他の昆虫とは異なる生存戦略を持ち、その生態系における役割は他のハナバチ類とは一線を画しています。
備考
- 2枚の写真は違う種。この属は難しい。キマダラハナバチ属(Cystid)には、ダイミョウキマダラハナバチとヤマトキマダラハナバチなどがあります。大きさが分かると絞れる。