オオスカシバ
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- オオスカシバ (Cephonodes hylas)
英語名
- Pellucid hawk moth, Coffee bee hawkmoth
その他の呼び名
- 大透翅 (Daitōshi)
分類名
- 鱗翅目 (Lepidoptera)
- スズメガ科 (Sphingidae)
- ホウジャク亜科 (Macroglossinae)
種類(科・目・種・属など)
- オオスカシバ属 (Cephonodes)
- オオスカシバ (C. hylas)
大きさ
- Body Length: 約3cm
- Proboscis Length: 約2cm
形
- ずんぐりした緑色の胴体、翅は鱗粉がなく透明で、黒い翅脈が特徴。腹部先端には黒い毛の束がある。
色
- 背中側は黄緑色、腹側は白。腹部には赤い横帯模様と黒い帯模様がある。
動き、羽音の特徴
- 昼間に活動し、ホバリングしながら花から蜜を吸う。羽音もあり、大きなハチに見間違えられることも。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 昼行性。成長した幼虫は地表に降り、落ち葉で荒い繭を作り蛹になる。冬は蛹で越冬。
生息地域
- 本州以南の日本、インド、スリランカ、東南アジア、中国に広く分布。
訪花植物
- 長い口吻で蜜を吸える花を好む。ただし、2cm以上深い構造を持つ花からは蜜を吸うことができない。
その他の特徴
オオスカシバの幼虫は、特定の植物の葉を食べて成長し、その食草は地域や環境によって異なります。特にコーヒーの木やガーデニア、クチナシなどが知られています。幼虫は植物の葉を食べることで急速に成長し、その過程で複数回の脱皮を経ます。オオスカシバの幼虫は、しばしばその大きさや鮮やかな色彩から園芸害虫とみなされることがあります。また、このチョウは幼虫期から成虫期にかけて、植物園や自然観察の対象としても人気があり、特にその透明な翅とホバリングする飛び方は、多くの人々に自然の驚異と美しさを伝える存在です。その独特な生態と美しい外見により、生物多様性の大切さを象徴する昆虫として、自然保護の重要性を訴える素晴らしいモデルにもなっています。