ウメエダシャク
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- ウメエダシャク (Cystidia couaggaria couaggaria)
英語名
- Plum Looper Moth
その他の呼び名
- ウメのエダシャク (Plum Branch Moth)
分類名
- 鱗翅目 (Lepidoptera)
- シャクガ科 (Geometridae)
- エダシャク亜科 (Ennominae)
種類(科・目・種・属など)
- Cystidia Hübner, 1819
- ウメエダシャク (C. couaggaria couaggaria)
大きさ
- 約35mm〜45mm
形
- 翅は白色と黒色のまだら模様。腹部は淡黄橙色で黒色の斑紋が並ぶ。翅が丸みを帯びている。
色
- 翅は白と黒のまだら模様で、腹部は淡黄橙色に黒色の斑紋。
動き、羽音の特徴
- 昼行性で、はたはたと羽ばたきながら緩やかに飛び続ける。羽音は特に目立たない。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 昼行性で、主に6月から8月に活動。卵または幼虫で越冬する可能性あり。
生息地域
- 主に日本(北海道、本州、四国、九州、対馬)に分布。国外では朝鮮半島、中国、ロシア南東部にも分布。
訪花植物
- ときに吸蜜のため訪花するが、具体的な植物についての情報は限られている。
その他の特徴
ウメエダシャクは、樹木の枝や葉に非常によく溶け込む保護色を持っています。この保護色は捕食者から身を守るために役立っています。夜間に光に引かれる性質があり、屋外の照明や窓ガラスに反射した光に集まることがよくあります。また、幼虫は特定の植物に非常に依存しており、ウメやサクラなど特定の樹木の葉を食べることが多いです。これらの樹木が環境に豊富に存在する地域では、ウメエダシャクの個体数も多くなる傾向があります。幼虫期には葉を食べ尽くすことによって樹木に一定のダメージを与えることがありますが、通常は大規模な害をもたらすことは少ないです。このシャクガは、その独特な外観と生態系内での役割を通じて、自然観察や昆虫学の研究において興味深い対象となっています。