アサギマダラ
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- アサギマダラ (Chestnut Tiger)
英語名
- English Name: Chestnut Tiger
その他の呼び名
- Other Names: シロオビアゲハ (White-banded Swallowtail)
分類名
- チョウ目 (Lepidoptera)
- タテハチョウ科 (Nymphalidae)
種類(科・目・種・属など)
- パロナス属 (Parantica)
- アサギマダラ (P. sita)
大きさ
- 約7cm〜9cm
形
- 翅は広く、端が少し丸みを帯びている。前翅の先端はやや尖っている。
色
- 翅は鮮やかなオレンジ色で、黒い脈や斑点が特徴。後翅の縁には細かな青い斑点がある。
動き、羽音の特徴
- 空中での動きは滑らかであり、長距離を移動することができる。羽音は静か。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 日中活動する昼行性の蝶。移動する際は、高度を変えながら長距離を飛ぶ。
生息地域
- 東アジアを含む広範囲に分布し、特に日本、韓国、中国、台湾、ベトナムなどに生息。
訪花植物
- アサギマダラは多様な花に訪れるが、特にフジバカマやミカン科の植物を好む。
その他の特徴
アサギマダラは、その驚異的な移動能力で知られており、一部の個体は日本からフィリピンや台湾、さらにはインドネシアまでの長距離を渡ることが知られています。この長距離移動は、主に秋に発生し、春には北へと戻るという季節的な移動パターンを持っています。これらの渡りは、彼らが高度な航海能力を持つことを示しており、風向きや地形を利用して効率的に移動する能力を持っていることを示唆しています。また、アサギマダラのこのような行動は、気候変動や環境の変化による影響を受けやすく、生息地の保全や気候変動への対応が、彼らの保護には不可欠であることを物語っています。さらに、アサギマダラは花粉媒介者としての役割も果たし、訪れる植物の受粉に貢献しています。彼らの存在は生態系内で重要な役割を果たしており、その生態や行動パターンの研究は生物学だけでなく、環境科学においても重要な意味を持っています。