キイロスズメバチ

種レベルの信頼性:★★★★★

昆虫名

  • キイロスズメバチ (Vespa simillima xanthoptera)

英語名

  • Japanese Yellow Hornet

その他の呼び名

  • ケブカスズメバチ亜種 (Kebuka Yellow Hornet Subspecies)

分類名

  • ハチ目・膜翅目 (Hymenoptera)
  • スズメバチ科 (Vespidae)

種類(科・目・種・属など)

  • スズメバチ属 (Vespa)
  • キイロスズメバチ (V. simillima xanthoptera)

大きさ

  • 女王蜂 2.5cm~3cm弱
  • 働き蜂 2cm~2.5cm

  • 小型で、体全体がオレンジ色味の強い黄色。飛翔時はほぼ濃い黄色一色に見える。

  • 体全体がオレンジ色味の強い黄色で、特に飛翔時には濃い黄色一色に見える。

動き、羽音の特徴

  • 攻撃性が非常に強く、警戒心も高い。羽音は他のスズメバチと同様に聞こえるが、特に動きが速く活発。

活動時間・巣作りなどの特徴

  • 昼間に最も活動的。巣は樹木の茂み、岩の割れ目、家屋の軒下など多様な場所に作る。巣は大型化し、働き蜂が千匹を超えることもある。

生息地域

  • 日本(本州、四国、九州、および周辺の島々)、台湾、ロシア(沿海州、サハリンなど)、朝鮮半島、中国北部。

訪花植物

  • 幅広い食性を持ち、クヌギやコナラの樹液、果実、花蜜などを摂取。また、昆虫(特にハエ目)、クモ類を狩り、カエルやヘビの死体を利用することもある。

その他の特徴

キイロスズメバチは、同じ場所に複数年にわたって巣を作る習性があります。このため、巣は数年間で非常に大きくなることがあり、その場合は特に警戒が必要です。また、巣を守るために非常に攻撃的になり、巣の近くに人が近づくと、多数の個体が一斉に攻撃を仕掛けてくることがあります。その攻撃性のため、人間との接触時には刺されるリスクが高く、特にアレルギー反応を示す人にとっては大きな危険を伴います。このハチは群れをなして獲物を捕食する際には、非常に効率的に行動し、短時間で大量の獲物を捕獲することが可能です。このような捕食行動は、キイロスズメバチが生態系内で果たしている重要な役割を示しており、自然界のバランスを保つ上で欠かせない存在であると言えるでしょう。