オオハキリバチ

種レベルの信頼性:★★★★★

昆虫名

  • オオハキリバチ (Giant Resin Bee)

英語名

  • Giant Resin Bee

分類名

  • ハチ目(膜翅目)(Hymenoptera)
  • ハキリバチ科 (Megachilidae)

種類(科・目・種・属など)

  • ハキリバチ属 (Megachile)
  • オオハキリバチ (M. sculpturalis)

大きさ

  • 雄 13-20mm
  • 雌 20-25mm

  • 全体が黒く、胸部と腹部第1節の背板に黄褐色か赤褐色の毛を密生する。翅の基部は黄褐色で先端に向かって黒くなり、紫紺の光沢がある。

  • 黒い体に黄褐色または赤褐色の毛。翅は黄褐色から黒へと変わり、紫紺の光沢を帯びる。

動き、羽音の特徴

  • 明確な記載なし。ただし、大型のハチであり、特に雌が羽化する前に雄が集まり高い羽音を立てて群飛する。

活動時間・巣作りなどの特徴

  • 雄成虫は6-8月、雌成虫は8-10月に出現。巣は松脂で作られ、竹筒や木材の穴を利用する。

生息地域

  • 日本(北海道から奄美大島、沖縄、八重山)、中国、朝鮮、台湾。アメリカ東部やヨーロッパ南部に移入種として分布。

訪花植物

  • ハギ類、クズ、アオギリ、カラスザンショウ、トウネズミモチなど。主な花資源はクズ。

その他の特徴

オオハキリバチは、その独特の巣作り行動や、特にクズなど定の花から蜜や花粉を集める習性によって、環境への適応力の高さを示しています。また、移入種として新たな地域に定着した場合、その地域の生態系に与える影響が注目されています。オオハキリバチの巣作り材料として松脂を利用する点は、他のハキリバチ科の昆虫と比べて特異であり、彼らが選ぶ巣作りの場所や材料には、他の昆虫との競合を避けるための工夫が見られます。このようにオオハキリバチは、独特な生態的ニッチを持つことで、多様な環境においてその存在感を示しているのです。