ビロウドツリアブ
種レベルの信頼性:★★★★★
昆虫名
- ビロウドツリアブ (Bombylius major)
英語名
- Large Bee-fly
その他の呼び名
- ビロードツリアブ
- ビロウド吊虻
分類名
- ハエ目 (Diptera)
- ツリアブ科 (Bombyliidae)
種類(科・目・種・属など)
- Bombylius
- ビロウドツリアブ (B. major)
- Bombylius major Linnaeus, 1858
大きさ
- 全長7-12mm
形
- 丸みを帯びた体形に茶褐色から淡褐色の毛が密生している。
色
- 茶褐色~淡褐色のビロード状の毛で覆われた体
動き、羽音の特徴
- ホバリング(空中静止飛行)しながら吸蜜する。
活動時間・巣作りなどの特徴
- 春(3月から6月)に活動。幼虫はヒメハナバチ類の巣に寄生し、花粉や蜜を食べる。
生息地域
- 北海道から九州にかけての平地から亜高山帯。ヨーロッパ、アジア、北アメリカの温帯地域にも分布。
訪花植物
- 日当たりの良い林縁などの地表近くのさまざまな花
その他の特徴
ビロウドツリアブは、春先に特に活動が活発になる昆虫で、その見た目とホバリングする飛び方から、多くの人々に親しまれています。全身を覆うビロード状の毛と、長い口吻を使って吸蜜する様子は、一見の価値があります。幼虫時代は寄生生活を送りながら、成虫になると花の蜜を吸うことで、花粉の運搬にも一役買っています。都市郊外の緑のある場所や、自然環境においても見かけることができる、春の使者ともいえる昆虫です。